求められる看護観について

看護観とは、自分が看護師としてどうありたいのか、確固とした理念を示すものだ。
そのため、看護師として医療機関で働く場合には、看護観を求められることがよくある。
主に、患者に対する接し方や心構え、目標とする看護師像が看護観として語られることが多く、看護学校の入試を受ける時や、就職活動中の面接などで、看護観を問われる機会は多いだろう。
入試や就職試験では、レポート提出を義務づけているところもあるようなので、日頃から自分の看護観を明確にしておくことをおすすめする。

ちなみに、看護観は時間の推移や実務経験などによって、度々変わることがある。
経験値の違いから、新人とベテランとでは、看護観が異なってくるので、レポートを書く前には、自分の看護観の移り変わりも振り返っておこう。

看護師を目指している学生時代は、情熱的な看護観を持つ傾向がある。
患者に対して誠実に接することや、仕事への熱意を示す看護観を持っているはずだ。
しかし、看護師としてある程度の経験を積むと、情熱だけでなく、患者への細やかな配慮を持つことを重要視したり、チーム医療の大切さなどが看護観に影響を及ぼすこともある。
したがって、転職や人事異動などで看護観のレポートを求められたら、看護師としての経験を通して培った理念をアピールするようにするといいだろう。
実際に体験したことが看護観につながっているので、説得力があり、ベテランの看護師による看護観は、医療機関の現場でも尊重されるはずだ。